肺線維症の治療

肺線維症の治療

「病気の大辞典」サイトの主旨

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肺線維症の治療

胸部X線検査や肺生検で、瘢痕化(はんこんか)が広い範囲でないことがわかれば治療としてステロイド剤を使用します。
有効性がある場合、胸部X線検査、CT検査、肺機能検査で観察されます。

初めに約3カ月間、大量のステロイド剤(プレドニゾロン)を投与、続く3カ月間で投与量を徐々に減らしていき、次の6カ月間は少量のみを投与します。
プレドニゾロンで効果が認められない場合、アザチオプリンやシクロホスファミドに切り替えて治療、改善することがあります。
ですが、ステロイド剤による治療は、ほとんどの患者に効果がないといわれています。

有効な治療として唯一、インターフェロンガンマ1bで、肺内部の瘢痕形成(はんこんけいせい)を抑えることが明らかになっています。

その他の治療としては、症状の緩和です。
感染症には抗生物質・酸素吸入療法(血液中の酸素濃度が低い場合)、肺性心を起こす心不全には薬物療法です。

呼吸器の基礎知識

呼吸を行う為に必要な臓器、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する器官です。


呼吸器は外気と直接つながりがあり、鼻から肺までの器官。 大きく3つに分けわれ、気道・肺・胸郭(きょうかく)から構成されています。


気道は、鼻から、口、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、のどまでの上気道と、 のどから下へ向かう気管が肺の中で枝分かれし終末細気管支(しゅうまつさいきかんし)になるまでの下気道の2つに分かれます。


肺は、左右1つずつ。右側は、上葉・中葉・下葉に分かれ、左側は、上葉・下葉の2つのみになります。 肺の中は、空気の通り道となっている管状構造をした気道(気管支)と、 酸素の取り込みや二酸化炭素の排出をおこなう肺胞、さらに多くの血管で占められています。

左右の肺は、心臓と2本ずつの血管でそれぞれ結ばれており、それらは右肺動脈と右肺静脈・左肺動脈と左肺静脈といいます。


胸郭は、肺を保護、及び、収納する為の骨格。脊柱・肋骨・胸骨・肋間筋・胸膜などから構成されています。

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