低酸症・無酸症の原因

低酸症・無酸症の原因

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低酸症・無酸症の原因

低酸症および無酸症も胃酸過多症と同じように、次に上げるようなさまざまな原因で起こります。

  • 1 体質
  • 体質に起因する場合が少なくありません。

    低酸症および無酸症を起こすような体質の人の場合は、しばしば胃の運動も減退し、 いわゆる胃アトニーを伴うことがあり、胃下垂もしばしば合併します。


    しかし、年齢的関係も考えなければなりません。

    若い人で低酸ないし無酸がみられ、しかも胃アトニーがあれば、体質的なものと考えてよいのでしょうが、 高年者では、低酸ないし無酸の率が多くなるため、その原因をはっきりさせるのが難しくなります。

  • 2 胃の病気
  • 胃に器質的の病変が起これば、胃腺の萎縮や消失を起こし、そのために低酸ないし無酸となります。


    これは萎縮性胃炎にみられ、悪性貧血でも同様です。

  • 3 その他
  • 機能的な塩酸分泌減退は、ビタミンB群欠乏症、鉄欠乏性貧血、内分泌疾患にみられます。


    高温、多湿な気候では、胃液の分泌が少なくなります。

    したがって、ふだんから低酸の人は、夏に無酸となることがあります。

    胃の構造と働きとは?

    胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。

    食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。


    全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。

    なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。

    中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。

    呼吸器の基礎知識

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    食道の構造と働き

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