食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の原因

食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の原因

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食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の原因

食道の良性腫瘍とは、がんや肉腫以外の腫瘍のことで、悪性腫瘍の約5分の1です。

上皮から発生する場合と、それ以外の部位から発生するものに分かれています。

上皮性のものでは乳頭腫が多く、上皮以外においては平滑筋腫や血管腫、脂肪腫、嚢腫、顆粒(かりゅう)細胞腫、リンパ管腫、線維腫などがあります。

食道の平滑筋にできる平滑筋腫が半数をしめ30〜60歳に、比較的に多くみられます。

正常上皮におおわれた粘膜下腫瘍の形態を呈するものなどもあります。
ほかに線維血管ポリープや神経鞘腫などもあります。
よく発生するのは平滑筋腫です。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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