食道潰瘍(しょくどうかいよう)の治療

食道潰瘍(しょくどうかいよう)の治療

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食道潰瘍(しょくどうかいよう)の治療

食道潰瘍の治療については、内科的治療と外科的治療に大別されます。
第一選択は内科的治療法で、胃酸分泌を抑えるH2受容体拮抗薬(きっこうやく)や、プロトンポンプ阻害薬というものを使用します。

外科手術の適応では、最も有効な治療薬である、プロトンポンプ阻害薬で改善しない症例や、食道狭窄や食道炎による出血を伴う症例、大きな食道裂孔ヘルニアが認められる症例などとなります。

手術においては、胃底部を下部食道に巻きつけて逆流防止機構を作成する方法が行われており、今日では開腹しないで行っていく腹腔鏡下手術が普及しています。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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