食道アカラシアの治療

食道アカラシアの治療

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食道アカラシアの治療

食道アカラシアの治療法は、食道X線造影法と内視鏡検査のこの二つの検査を行い、異常が現れたら治療を行っていきます。

治療方法は、薬物療法、非観血的拡張療法、手術療法のこの三つの方法があり、薬物療法においては、下部食道括約筋の圧力を下げる薬を初期にだけ行っていきます。

非観血的拡張療法においては、下部食道括約筋付近にバルーン(風船状に膨らむ処置具)を入れ、急速に食道を拡げていきます。

この方法によって60〜95%が改善しています。

手術療法においては、下部食道括約筋付近の輪状筋(りんじょうきん)を切開する方法で下部食道括約筋の圧力を確実に下げられるのですが、切開の大きさによっては逆流性食道炎がおこってしまいます。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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