「病気の大辞典」サイトの主旨
病気には様々な症状があり、それぞれにそれぞれの原因や治療方法があります。
「病気の大辞典」ではそんな無数に存在する病気の症状・原因・治療方法などを、素人でもわかるように掲載しています。
聞いたことのある病気や、一度も聞いたことのない病気まで、ありとあらゆる病気の知識をまとめています。
胃液の中に含まれている塩酸の酸度が異常に高いとき、これを胃酸過多といいます。
それによって胸やけ、げっぷ、呑酸(すっぱい液体が胃から口中にこみ上げること)などのいわゆる酸症状があらわれます。
胸やけは、みぞうちから胸にかけてやけるような不快感があることで、げっぷとともにおこることが多いです。
胸やけは胃酸過多症の人におこりやすいのですが、胃酸過少症あるいは、無酸症の人にもおこります。
ほかの症状としては食欲減退、胃のもたれ、吐き気、口中が苦い、口臭が強いなどがあげられます。
食後に酸度の高い胃酸液が大量に分泌されるために、胃酸過多症の症状は食後1〜2時間でおこるのが一般的です。
胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。
食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。
全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。
なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。
中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。